【コラム】私が不動産投資を始めるまで

勉強・準備

こんにちわ。

サラリーマン大家の「ぴの」です。

私は「不動産投資がやりたい!」と思い立ってから、実際に物件を購入するまで苦節9年かかりました笑

なぜ、9年もかかったのか?

そして今振り返ってみて、どのような学びがあったのか、そんな話を記事にしてみました。

しょーもない男の苦労話ですが、なにか参考になれば幸いです。

大手企業志向のしょーもない若造

私は現在45歳のごくごくフツーのサラリーマン大家です。

マンション1棟、アパート5棟、戸建4戸を所有しています。

2014年、36歳から不動産投資を始めました。

きっかけは、不動産投資をやっている人なら誰もが読むあの本。

そう「金持ち父さん、貧乏父さん」を読んだのが、すべての始まりでした。

といっても、この本を読んだのは、今から17年前の2005年のこと。

最初にこの本を読んでから、実際に不動産投資をスタートするまで9年くらいかかっています。

では、この期間なにもやっていなかったというと、実はそうではありません。

むしろ、この期間にやっていたことが、今不動産投資をやっている上でとても役立ってます。

何をやっていたかは一旦置いておいて、

私が社会人になってから不動産投資を始めるまで、

そして現在に至るまでの経緯をお話ししようと思います。

ちょっと長いストーリになりますが、お付き合いいただけると幸いです。

時は2001年。

私は理系の大学を卒業して社会人になりました。

最初に就職した企業は、当時二つ折の携帯電話で人気のあった電機メーカーでした。

大学時代はあまり勉強もせず、バンド活動やバイト漬けでした。

ですので当然成績もよくありませんでした。

しかも、就職活動の時は自分が何をしたいのかよく分からなかったのですが、

大学の推薦枠に応募して面接を受けたら、何が起こったのか内定を取ることができました。

私の友人達からは、奇跡が起こったとよく言われました笑(今もよく言われてます)

ただ、当時は、、、

「とにかく大手企業に行きたい!」という気持ちしかありませんでした笑

大手企業にはいったら、CAと合コンができる!

そんなことを思っていたしょーもない若造でした。

ちょうどその頃やっていた「やまとなでしこ」というドラマの影響が大きかったです笑

まあ、そんな不純な動機で大手企業を志望した私。

社会人になって、当然仕事に対するモチベーションが続くわけがありません。。。

社会人3年目になった時に、

手っ取り早くお金が稼げないかなぁと安易な考えから始めたのが株式投資でした。

当時は日経平均がバブル崩壊後の最安値を付けた所からの上昇相場で、銀行株が元気でした。

よし、銀行株を買おう!!

と思って証券会社に口座を開き、株式投資を始めたとたん、相場は踊り場に。。。笑

結局2年くらいは踊り場だったので、増えも減りもせずといった感じで悶々としていました。

ただ、この時、株式投資を始めたおかげで、経済や金融などのお金に関して興味を持ち始めました。

そうなると行動は速かったです。

お金の専門家であるファイナンシャルプランナーの資格に興味が湧いたので、

すぐに資格を取るためにスクールに通いました。

そして、半年の勉強期間を経て2級FP技能士の資格をゲット。

この時、株式、債券などの金融の知識以外に住宅ローン、保険、不動産、税金、相続など

幅広い勉強をしたので、後々とても役に立ちました。

そして、この時、「この知識を生かせる仕事がしたい!」と本気で思ったのです。

これが最初の転職をするきっかけになりました。

そして実際に転職活動を始めました。2004年の春から夏くらいの頃でした。

この頃は本当に稚拙な考え方で、、

仕事はとにかくやりがいが無いとダメだということだけで、転職に走ってしまいました。

当時26歳、今考えると勢いしか無かったですね。

怖いもの無しです。。ちなみに、この頃はまだ不動産投資に出会う前です。

FPの知識を生かせる仕事がしたい

そんな「やる気」だけで転職してしまって、その時を振り返ると本当に無謀だったなあと思います。

転職したのは大手証券会社の営業職。

晴れて証券会社に転職したものの、金融業界未経験でしたので、軌道にのるまで本当に大変でした。

たりないお金。だが、不動産への情熱はある

この時は、転職して本当に良かったのか、凄く悩んでいた時期でもありました。

しかも、雇用形態は正社員ではなく契約社員。

業績がダイレクトに給料に反映される仕組みでしたので、

良いときもあれば悪い時もあり、とても不安定な状態でした。

そんな2005年5月の頃でした、電機メーカー時代の同期が私に1冊の本を勧めてくれました。

その本こそが、私を不動産の道へ導いてくれた本。「金持ち父さん、貧乏父さん」でした。

この本を読んだとき、本当に強い衝撃を受けました。

こんな世界があるのか・・・お金に働いてもらわないといけない・・・

これまでの価値観が音を立てて崩れていきました。。

私の性格を分析すると、インパクトを受けるような強い衝撃を受けたものは、

その後飽きずに長く続く傾向があるようです。

音楽と不動産がまさにそれにあたります。。

さて、話が少々ずれましたが、金持ち父さん、貧乏父さんを読んだ後の私は、

ひたすら本屋に通って不動産投資の本を読みまくりました。

とにかく物凄い量の本を読みました。

そして、物凄く物件が欲しくなりました。

当時はリーマンショック前でしたので、不動産投資が活況でした。

でも、大きな問題がありました。

まったく貯金が無かったのです。。泣

当時、株式市場も好調でしたので、営業職の報酬も良かったのですが、

当時は花の独身でもありましてので、お金を貯めるなんていう感覚はなく、

本当に好きなように使っていました。。汗

なので大変お恥ずかし話ですが、

わたくし、貯金の出来ないファイナンシャルプランナーだったのです。。笑

当時は、物件が欲しくて欲しくてたまりませんでしたが、

お金が無かったので仕方なく不動産の勉強に集中しました。

でも絶対に不動産投資をやるぞ!という気持ちはずっと心の中で燃やしていました。

お金はありません。

だが、不動産への情熱はある

そんな感じでした笑

金持ち父さん、貧乏父さんを読んでも、

実際に不動産投資を始める人は1%もいないと言われてました。

だから自分は絶対にこの1%の人になろうと強く心に誓ってました。

不動産投資をやらないという選択肢を排除することにしました。

そして、ちゃんとお金を貯めることを始めました。

これまでお金の貯める目的が無かったので、全然貯金をしていませんでしてが、

不動産投資をやるという大きな目標が出来てからは、ちゃんと貯金が出来るようになったのです。

そのように、不動産投資の勉強をひたすら続け、きちんと貯金を始めて、

心の奥底では絶対に不動産投資で成功するぞ!

という熱い闘志を燃やしながら日々を過ごしていました。

そういった感じで証券営業の仕事にも熱が入っていったのです。

そして、時は2007年に入りました。株式市場は2004年から続く上昇相場で好調でした。

当時は毎月分配型投信が物凄く売れている時代で、各社とも分配金額を争ってました。

また、中国、ロシア、インド、ブラジルなどのBRICSファンドも人気で、

新規設定するとすぐに募集枠上限に達するといった状況でした。

ただ、少し気になる問題が、証券マンの間で話題になっていたのです。

金融危機に翻弄された男

サブプライムローン

この言葉を始めて聞いたのが2007年1月頃だったと思います。

この頃は、まだ一般の方はほとんど知らなかった人が多かったと思います。

今ではみなさんよく知っているとおもいますが、

後のリーマンショックを引き起こす原因となったのが、このサブプライムローン問題です。

当時、あるアナリストのレポートには、

サブプライムローンはアメリカの住宅ローンの約7%程度で、

仮に破綻しても経済には影響は無いだろう、と書いてあったのを鮮烈に覚えてます。

まさかこの後、強烈な金融危機がやってくるなど、全く思ってもいなかったのです。

私は、少し気になる動きがあるなぁと思いつつも、仕事に打ち込んでいました。

趣味のバンド活動も、ドラムを募集しているバンドに加入したりしました。

仕事も趣味も、とても精力的に活動していた時でもありました。

そんなとき、株式市場で大きな事件が起きたのです。

フランスの金融機関、BNPパリバ傘下のファンドが、

サブプライムローンの影響により傘下ファンドの解約を凍結するという事件が起きました。

これに伴い、世界経済が一気に信用不安となり株式市場は大暴落。

為替も一気に10円近く円高になる騒動が起こりました。2007年8月のことです。

この「パリバ・ショック」を気に、株式市場は天井を打ち、下降トレンドに入っていきました。

この時を境に株や投資信託がパタッと売れなくなったのです。

正直、本当にヤバいと思いました。。

証券マンの給料は歩合制ですから、株や投資信託が売れないのは死活問題です。

トップセールスマンだったら状況は異なっていたのかもしれませんが、

私のような売れない証券マンには、本当に厳しい状況が続きました。

収入が激減し、本当に生活出来なくなる恐怖を感じました。

これまで心を入れ替えて不動産投資をするために貯金をして、勉強もして、頑張ってきてのに。。

このままじゃまた貯金が無い状態に逆戻りしてしまう。。本当に危機を感じたのでした。。

このままじゃマズイ!!私は直ぐに行動に移しました。

転職エージェントの友人に連絡して、求人を探してもらいました。2回目の転職を決意したのです。

この仕事が好きだから、、お世話になったお客様のため、、だから仕事は辞められない。。

そんな美辞麗句を言える余裕は、正直私にはまったくと言っていいほどありませんでした。

とにかく自分の生活がかかっていました。

食べていけなかったら他人にも何もしてあげることはできないからです。

本当に本当に必死でした。

何社か面接を受けた後、なんとかご縁があって今の会社に転職を果たすことができました。

2008年7月のことです。

そして、入社して2か月後の2008年9月、あのリーマンショックが起きました。

あのまま前の仕事をしていたら、、と思うと本当に鳥肌が立ちました。。

そして、営業職ではなく事務職として、生活を安定させ、

コツコツお金を貯めながら宅建の勉強をしたりして、不動産投資を始める準備をしていきました。

私、営業職には向いていないようです。笑

その後は、結婚、子供の出産、自宅の購入などのライフイベントを経験し、

一段落した2014年から本格的に物件探しをスタートさせました。

ここまでが、不動産投資をやりたいと思ってから実際に始めるまでの長い道のりです。

初めて不動産投資をやりたいと思ってからすでに9年が経過していました。

でもこの間に、物凄い量の不動産投資関連の本を読んで勉強しました

宅建の資格も取りました。

正直言うと、不動産屋さんの新人さんより知識が付いている自信がありました。

これくらい自信が着いから不動産投資をスタートさせたのは、

後になってから考える本当に良かっと思ってます。

そして、自分はどういった投資スタンスで物件を買うのか、どんな物件を狙うのかといった

「自分の中のブレない軸」が出来上がっていきました。

これは、物件の購入基準にとどまらず、お金に対する価値観、金銭感覚などについても、

ブレない軸が出来上がっていったので、回りの人に言われる話に流されることはなくなりました。

すべては不動産投資、賃貸経営で成功するためです。

目的をしっかり持っていると、お金に関する考え方がブレません。

これから不動産投資を始める人にお伝えしたいのは、

始めるまでしっかりと勉強したほうが間違いないということです。

そして、自分の中で、投資スタンス、購入基準などブレない軸がしっかり出来てから

不動産投資をスタートさせることをお勧めします!

自信をもっていると、購入時の「指値」も大胆にできます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

勉強・準備
プロフィール
この記事を書いた人
ぴの@月100万大家

不動産投資歴10年のサラリーマン大家。マンション1棟、アパート5棟、戸建4棟を所有。サラリーマンの給料以外で月100万円以上の収入を5年継続中。ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士などの資格を持つ。160人が所属する大家の会を運営しており、仲間からの不動産投資や資産運用の相談などにのっている。

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